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栗原 研一
no journal, ,
「地上に太陽を!」をキャッチフレーズに進められている核融合エネルギーの研究開発は、現在実験炉を国際協力で建設しており、発電炉までもう一息というところである。核融合反応の起こし方は、世界中の多くの研究者により様々な方式が発案されたが、実験で実力が評価され淘汰された。最も有望な磁場閉じ込めプラズマ核融合方式については、大規模な電磁気応用システムであることから、先端科学技術の進歩と相互発展しながら、先進主要国で進められてきた。これら一連の研究開発は「アイデアの創出困難な装置製作色々な改良新たな課題の発見」の繰り返しで、特に大型実験装置建設では、機器の設計製作いわゆる「物作り」における技術的困難とその克服とが最大のテーマとなっている。本講演では、お手本や前例のない要求にどう向き合い、いかなる新たな課題が発生し、それをどう解決したかについて、研究開発の試行錯誤の歴史を中心に実例を紹介しながら、課題克服時の工夫のポイントや失敗時の教訓等を通じて核融合開発での「物作り」の魅力と格闘の歴史についてお話をさせて頂く。